元業界人が語る「ベルリッツ」のプロの評判と考察

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「ビジネス英語を勉強したいが、大手のベルリッツはどうか?」
「ベルリッツのレッスンは本当に英語が身につくのか?」
「レッスンの質は良いのか?」

といったことを調べて、ベルリッツの入学を検討しているのではないでしょうか?昔英会話業界にいた筆者から見ても、ベルリッツのレッスン教授法は業界ナンバー1ですから、魅力的ではあります。

しかし、結論から言えば、ベルリッツへの入学はお金持ちでない限りやめておいた方が良いでしょう。なぜならレッスン費用が高すぎます。ベルリッツのレッスンは40分で6000~7000円もしますが、オンライン英会話なら25分で100~300円程度です。どう考えても費用が高すぎます。

また、ベルリッツはこの20年は新しいサービスやメソッドを開発しておらず(もちろん開発はしていますが、世の中に浸透したサービスはないという意味)その間にGABAやビズメイツなどの競合が次々に生まれて、徐々にシェアを落としているのが現状です。

さらに「コロナ禍」の時代になり、実店舗を中心として英会話スクールビジネスは大ダメージをうけております。本日は元英会話業界の筆者が、ベルリッツについて詳しく解説するので、ベルリッツへの入学を検討している方は、この記事を読んだ上で考えて見てほしいと思います。

ベルリッツの最大のメリットは「教師の質の高さ」だったが、その質は年々落ちている

まず、ベルリッツの最大のメリットはベルリッツメソッドにあります。ベルリッツメソッドとは、レッスンの教授法です。下記に具体的な例をあげましょう。

◆ベルリッツメソッドの例

・日本語を一切使わないレッスン。英語で英語を教える
・フルセンテンスで言わせる。単語だけを許さない「Man」ではなく、「I am a man.」
・質問されたら、相手に質問でかえす。話を広げる

これらのベルリッツの外国人教師は、これらのベルリッツメソッドの研修を青山の本社で受け、試験に合格しないと、お金がもらえません。また、研修を受けても試験に合格しなくては、ベルリッツの教師になれない仕組みであり。そのため、ベルリッツの教師になるためには一定のレベルに達しないといけない仕組みのため、業界ナンバー1の教師の質を担保できていたのです。

しかし、ベルリッツの外国人教師のレベルも年々下がっていることは事実です。その理由の大きなものは、優秀な教師ほど長く働きにくい仕組みになっている構造にあります。

教師の給与体系は絶妙で初任給は27万円からスタートします。これは「ガイジンポッド」という外国人専門の求人サイトを見れば載っています。ベルリッツやGABAは年中広告をだして教師を募集しています。

日本にいる外国人専門の求人サイト:ガイジンポッド

この額面は経験の浅い教師にしては高い給与と言えますが、年収にすれば、330万円程度です。ちなみにベルリッツではボーナスはほとんど出ません。ですから年収500万円以上もらうことができるのは、本社の外国人スタッフや教師を統括するマネージャーなど限られた教師だけです。

一昔前は、ベルリッツの教師の給与は業界でずば抜けて高かったので、多くの人材が集まりましたが、ベネッセが親会社になって以降、サービス業のプロであるためにコスト意識が徐々に高まり、給与があまり伸びない制度になってしまいました。(2000年以前のベルリッツはコスト意識が弱かったため、経営が傾きかけたこともありしましたが、今があるのはベネッセのおかげです)

そのため、生徒から高い支持を受ける教師ほど、さらなる高収入を目指し、転職・独立することが多い傾向にあります。その受け入れ口として「短期間集中型(ライザップ型)英会話スクール」がベルリッツより高い収入で教師を雇っています。

※余談ですが、短期間集中型の教師の特徴は、映画スターように、いかにも外国人というカッコいい見た目が求められており、その方が生徒から人気が出るようです。

また、特にアメリカ人に多いのですが、大企業でマネージャーになると、その経験を武器に転職する人が多い実態があり、実際ベルリッツでもマネージャーになって、その経歴を活かして転職する外国人は多いです。そのため優秀な人ほど、高い待遇を求めて、転職します。

つまり、ベルリッツの教師は昔よりも質は下がっており、給与が伸びないため、質の高い講師が長く働きづらい仕組みになっているからです。

ベルリッツの最大の弱点は1レッスン6000円~7000円(マンツーマン)と費用が高すぎること

ベルリッツの最大の弱点は、レッスン費用が高すぎることです。

40分で6000円以上もします。これは、ほぼ同じレッスン教授法を使うビズメイツ社が25分で290円程度ですからコストは20分の1も違います。もちろんビズメイツ社の教師はオンライン英会話であるため、フィリピン人が多く、ノンネイティブです。

だからといって、ベルリッツにもネイティブ教師は多くありませんし、フィリピン人教師もベルリッツに在籍します。その証拠にベルリッツのホームページを見てください。どこにも「ネイティブ」という文言はありません。

ベルリッツ公式サイト

ベルリッツは高い金額をとるわりにはネイティブの教師を揃えておらず、差別化がなされておりませんし、そして教師の質は、先ほども記述したとおり、昔ほどのクオリティはありません。つまり完全に時代遅れな価格設定なのです。高すぎます。(世界の英語はノンネイティブが主流のため、筆者はネイティブが英語学習に良いとは思いませんが。。日本人はネイティブ好きですからね)

ではなぜ、ベルリッツは価格を下げることを今までしてこなかったのか?それは難しい問題です。なぜなら今現在、高いレッスン費用でベルリッツに通っている生徒が全国で何万人といます、黙っていても毎月のレッスン消化料金というキャッシュが莫大に入ってくる中に、そこにオペを入れて改革をできる経営者はなかなかいません。

しかし、スマホが普及し、常時インターネット時代に突入したため、質の高い低価格のオンライン英会話教室や語学ソリューションが増えはじめ時代は変わりつつあります。

では、なぜベルリッツが価格や新サービスの開発で自社改革できないのでそうか?大きな理由はベルリッツがベネッセの子会社ということです。

ベルリッツのあらゆる問題の原点は「ベネッセの子会社」ということにある

ベルリッツが価格改定を自らの意志でできなかったり、世の中に新しいサービスを開発・浸透させることができない問題の根本は「ベネッセの子会社」であるということです。もっと具体的に説明すると、ベルリッツの経営陣のはベネッセからの出向組か、その関係者です。

①ベネッセからの出向社員がベルリッツに与える作用

ベネッセからの出向組の任期はだいたい2年程度、終わると、ベルリッツの実績を持ってベネッセに帰ります。そのため、ベルリッツ任期中には大失敗したら今後のキャリアに響きますから「大きな改革」をしたがらないのです。

そのため、抜本的改革に着手されることはなく、また社長が数年でコロコロ(いずれもベネッセ出身)変わり、経営幹部は、社長が変わるたびにポジションが入れ替わりますから長期的な改革が非常に難しいのです。

そのため、その下のベルリッツプロパー社員は社長が変わるごと方針が変わるので、その状態に慣れてしまい、モチベーションがあがりづらい土台ができているのです。

②子会社によくある事情!モチベーションの高い社員ほど辞めてしまう

ベルリッツのプロパー社員の多くはモチベーションが高いとは言い難いです。なぜなら、上を目指すにも、事業部長クラスはベネッセ社員や関係者が占めており、ベルリッツで出世するのは大変困難です。

またベルリッツ社員にしても、途中からやってくるベネッセ社員が自分の上司になるために、モチベーションが上がりません。

そのために、ベルリッツで優秀な社員はこれ以上、出世できないないと自覚するので必ず転職をします。ベルリッツの本社勤務でなければ経験できる領域は少ないですが、昨今は人手不足の企業が多く、良い企業に転職できる可能性が非常に高くなりました。このためベルリッツは今後、給与面など人事制度を見直さないと深刻な人手不足に陥る可能性があります。

③ベネッセ社員が描く戦略は理にかなっている!しかし、社員のモチベーションが少ないため、戦略は上手く行かないことが多い

ベネッセ社員は優秀な人が多いです。ベネッセは大きな個人情報流出事件こそありましたが、未だに人気就職先の一つですから、人材豊富な企業です。

そのためベネッセ社員や関係者幹部が戦略を作りますが、それは理にかなっており、おそらく有名なコンサルの人であっても似たような戦略をとるでしょう。それくらい優れた戦略を立てます。

しかし、残念ながら、どんな正しい戦略も、それを実行する社員のモチベーションが低いため、それらの戦略が上手く行くことがあまりありません。

企業であれば多くの課題があるものですが、ベルリッツは「子会社」であるため幹部は2年で親会社にもどりますし、モチベーションの高いプロパー社員は、出世できないので転職してしまうというジレンマに立たされております。自らを血を出す改革ができないため、価格改革や新サービス開発ができないのです。

ベルリッツの競合会社はGABAのみ!

ベルリッツのライバルは?と聞くと意外かもしれませんが、GABAだけです。ECCやイーオンは、日常英会話に力をいれているため、ターゲットがかぶりません。しかし、GABAもターゲットがビジネスマンであるため、同じ市場でしのぎを削っています。

しかし、近年はマーケティングが上手く、システムが整っているGABAに先を越されてしまっています。

ベルリッツは売上データを非上場のため公開していませんが、おそらくコンシュマー市場は抜かれているでしょう。ただし、ベルリッツにはもう一つの武器の「法人研修市場」があり、総売上ではGABAと拮抗しているでしょう。GABAの売上は2018年度は101億円です。

ただし、法人研修市場は大きな顧客を失えば一気に売上が下がるため、英会話事業でキャッシュフローを安定させるにはコンシュマーでの売上が基本だと筆者は考えます。

また、GABAはもともとベルリッツの弱点を攻める戦略を立てており、ベルリッツの弱点は「予約システム」と「少人数レッスン」「法人研修」など多彩なコースがあることでオペレーションの負荷が高いことです。

GABAはマンツーマンしかコースがないため予約システムの構築がカンタンでしたが、ベルリッツにはマンツーマン以外にも、少人数レッスンなどがありシステムをいれづらい背景がありました。今はベルリッツも予約システムを完成させましたが、完成させるのが遅すぎで、コンシュマー市場の多くをGABAに取られました。

その証拠にGABAは数年前まで売上が80億円代でししたが、2018年は101億円で、20億円近くのマーケットをベルリッツから奪い取ったのです。

ただし、近年GABAも業績を伸ばせておりません。やはりオンライン英会話や短期間集中型英会話スクールが伸びてきていることや、同様に費用がGABAもベルリッツとほぼ同じ値段のため高すぎるので、これ以上伸びる会社とは言い難いです。

ちなみにGABAの戦略は「徹底した顧客満足度」であり、接客の会社です。GABAに行っても、英語力が伸びるとは筆者は思いません。その代わり、システムでオペレーションをスムーズにしており、スタッフがお客さんと接客できる時間が増えるため、競合に比べて高い顧客満足度が出せるのです。これはベルリッツには出来ないことです。

ベルリッツの方が間違いなく英語が上達しますが、その代わり教師も細かく英文法を指摘するため、それが嫌な方は接客重視のGABAが向いていると言えます。(目的が英語習得ならGABAは意味がありません)

ベルリッツの社内の雰囲気は「おとなしい人」が多い

ベルリッツには穏やかな人が多く、ぎすぎすした感じはありません。ゆっくり自分の仕事だけやりたい方には、非常に向いている職場です。ただし、ITが全く進んでおらず、未だに紙ベースの仕事が多く、業務は非効率的です。法人研修のバックヤード作業となると、夜遅くまで作業をしております。

平均年収は決して高くはありません。その理由が、英会話スクールは教育のサービス業であり、業界自体が年収の高い業界ではないからです。

また幹部社員も悪気はないのですが経営者目線になるため、スクールをコストセンターと捉える側面があり、教室の現場スタッフの年収は低めに抑えられます。ただし、本社採用スタッフは、スペシャリストを雇うため、年収は相場どおりになります。

自分の領域しか仕事をしない文化があり、それは前述したように、幹部社員はベネッセで、モチベーションの高いベルリッツ社員は離職してしまうため、必然的に残った社員の傾向が、自分の領域だけ仕事する方が多いのです。

こういった現象はベルリッツだけではなく、多くの「子会社」がこれと同じ事象に遭遇するので、珍しいことではありませんが、ベルリッツはさらに年収が低い業界の教育サービスであるため社員の給与が低いため、この傾向に拍車がかかっています。

また、英語を使って仕事をしたい方には、ベルリッツは良いでしょう。教室スタッフになれば、教師と毎日英語を使うことが出来ます。

ただし、ベルリッツはコミュニケーションの会社であるはずなのに外国人スタッフと日本人スタッフの距離は遠く、外国人スタッフとは決まったことしか話さないため、この仕事だけで英語力を伸ばすのは難しいでしょう。

ベルリッツの英語レッスンはどんな人が向いているか?「お金持ちの方」か「会社からレッスン費用が出る方」に向いています

ベルリッツは、私は今でも英会話スクール業界で教授法については世界ナンバー1だと思います。ただしレッスン費用が1レッスン6000円と費用対効果が悪すぎるのです。ですから、お金持ちか、会社が英語のレッスン費用を負担してくれる方に向いています。

1レッスン3000円からの少人数コースもありますが、40分で2人か3人で割るので、一人当たりの話す時間も限られます。

これから英語を学ぶ方で、ベルリッツのように質の高い教授法を受けたいのなら、ベルリッツから独立した人達が作ったオンライン英会話の「ビズメイツ」は、ベルリッツと同じ教授法で、費用は20分の1ですからこちらをおススメしますので、下記の公式サイトを見てみてください。

「ビズメイツ」公式サイト

また、ベルリッツには幼児向けに「ベルリッツ・キッズ」があり、こちらの少人数レッスンは、結構費用対効果が高い。詳しくはベルリッツキッズについてまとめた下記の記事を読んでください。

参考記事:元業界人が語る!子供のための「ベルリッツキッズ」の評判と考察

コロナ禍になり、英会話スクールビジネスは大ダメージ!

2021年、ベルリッツはコロナ禍の影響で、売上を大きく下げているのは間違いありません。ベルリッツでは現在大きなリストラが行われいるはずです。このことはベネッセの下記の最新の決算資料にも書いております。

決算短信・説明会資料(ベネッセ)

ただし、ベルリッツはベネッセの子会社であり、ベネッセはコロナ禍で進研ゼミが物凄く好調です。そのことを鑑み、ベルリッツがただちに倒産したり、ということは考えにくいです。

決算資料によると、ベルリッツはベルリッツ2.0というオンラインによる英会話教材のビジネスモデルにかじを切って、2022年ごろには黒字化を目指しているのですが、それは大きく難しいと筆者は考えます。その理由は以下によります。

イノベーションのジレンマ

ベルリッツは今まで1レッスン7000円という高価格な商品を販売しており、オンライン化しても、価格を大幅に下げることはできません。なぜならBtoCのキャッシュフローの多くは英会話スクールからのものであり、オンラインに大胆に舵を切ると、キャッシュが入ってこなくなります。

かといって、一気にオンラインに舵を切らないと、市場からも取り残されます。決算資料を読むとリストラを進めて、固定費を下げて、オンラインのビジネスモデルに会社の体制を変更しようとしておりますが、これは非常に難しいことです。

これはトヨタ自動車が、既存のガソリン車のビジネスから電気自動車に変えられない、イノベーションのジレンマとそっくりな構造ともいえるのです。

オンラインに舵を切るのが遅すぎた

すでに市場には、ビズメイツやレアジョブ、ネイティブキャンプなど、ビジネス向けのオンライン英会話コースも増えております。また、コロナ禍で一気に会員を増やしており、しかもこれらの会社は、もともとオンラインの前提で会社組織が作られており、固定費がスクールビジネスに比べてかかりません。

また資本面でも、ベンチャーキャピタルや銀行資本が入っており、ベルリッツに負けておらず、これらの会社と伍してオンライン英会話市場で戦えるとは思えません。ベルリッツのBVCなどのオンライン英会話商品は2010年以前からあったにも関わらず、自社の英会話スクールとカニバリズムを恐れて、露出を控えてきた歴史があります。

今から、オンライン英会話市場でベルリッツが戦うには、舵を切るのが遅すぎた印象が否めません。

高級オンライン英会話サービスというのはない

英会話に限らず、オンラインというのは「安い」のが特徴なのです。ベルリッツは付加価値とブランド力で高価格でベルリッツ2.0を売ろうとするでしょうが、オンラインサービスと高価格商品は相性が良くありません。

しかし、他のオンライン英会話サービスの価格帯にするには、固定費を下げなくては実現しませんし、ブランド力も下げることに繋がります。

ベルリッツが狙う「高級オンライン英会話サービス」は普及することはないでしょう。なぜならオンラインと高価格というのは相反するものだからです。

英語はすぐに身につかない。英語を話すようになりたいなら、英語を日常に取り入れるしかない!

では、英語を身につけるにはどうすればいいのでしょうか?それは英語を日常に組み込むことです。なぜなら英語が話せるようになった人は以下の2タイプが多いです。

①仕事などで英語が日常になった
②留学で英語が日常になった

①と②に共通することとは、毎日英語を使って会話することです。ですから英語を日常的に使うようにすれば、必ず英語力は伸びます。しかし、それはベルリッツやGABAの高いレッスン費用では「お金持ち」でないと毎日のように多くのレッスンを申し込むことはできません

オンライン英会話であれば、スマホがあればどこでもレッスンを受けられるので、例えば、家で使う一つ前の駅で降りて、スマホで英会話をしながら帰るとか、日常の中に英語を組み込むことです。

それができるソリューションがオンライン英会話です。そして業界ナンバー1のベルリッツの教授法と同じメソッドを使うビズメイツであれば、1ヶ月で1万円程度ですから、誰でも学習することができます。興味ある方は下記のリンクで無料体験レッスンをしてみると、私の言うことが分かるはずです。

オンラインビジネス英会話の「ビズメイツ」公式サイト

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