元業界人が語る!株式会社アイルのプロの評判と考察

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「アイルってどんなシステム会社だろうか?」
「システム会社選定で、お任せ出来る会社だろうか?」

現在、そういった目線でアイルを検討しているのではないでしょうか?アイルは、通販向けシステムをたくさん揃えており、提案領域が広いため最初に声掛けして損はない1社です。一言で言えば「広く浅く」がピッタリ当てはまります。

そして、提供するシステムの費用が他社と比較して安いことも魅力的です。

そう言うと「安かろう悪かろう」というイメージがついてしまいますが、決してそうとも言い切れません。ECの業界で長く従事していた筆者だが、背伸びをしてハイスペックなシステムを導入しても、その機能を使いこなしていない通販会社をよく目にしてきました。

しっかりと、自社でやりたいことをベストマッチに叶えてくれるシステムを選定すべきであり、アイルの各ソリューションは競合他社に比較しても遜色ない機能をそろえていることからも、まずは最初に声掛けを行うべき会社の1社ということです。

本日は、元EC業界の筆者がアイルについての評判を詳しく解説いたします。システム導入の比較、検討にお役にたてれば幸いです。

アイルは上場会社で年商約100億円の企業!

まず最初にアイルの会社概要をご紹介いたします。HPからの抜粋します。

◆会社概要

社名:株式会社アイル
代表者:岩本 哲夫 代表取締役社長
設立:1991年
資本金:3億5400万円
従業員数:662人
売上高:94憶円
事業所:東京、大阪、名古屋、福岡、仙台、島根

引用先:アイルの公式ホームページより

2007年にJASDAQに上場。その後2018年に東証二部に市場変更。19年度には売上100億を見込まれています。

事業内容は、システム開発以外にプロモーション事業、人材・教育事業もあるがメインは通販向けシステム開発です。次は、その通販向けシステムの中でも4つの主力システムについて解説します。

アイルが提供する4つの主力システム

ECサイトを構築する会社、販売管理システムを構築する会社、デザインをする会社などそれぞれに特化した会社は国内でたくさんあります。システムを導入する企業にとって、依頼するベンダーが複数にまたがる事によるリスクは大きいです。それは、各システムを連携させる場合は自社でマネージメントを行わないとミスが生じ大きな障害が発生する懸念があるからです。

アイルは、1社で通販業務に関わるシステムを多岐に提供が可能であり、上記のような懸念が少ないと言えます。

◆アイルの提供可能な4つの主力システム

1) 販売管理システム(基幹システム)「Aladdin Office」
2) ECサイト構築システム「Aladdin EC」
3) 複数サイト一元管理システム(在庫、商品など)「CROSS MALL」
4) 顧客、ポイント管理システム「CROSS POINT」

それでは、4つのシステムついて、一つずつ説明してまいります。

1)販売管理システム(基幹システム)「Aladdin Office」とは

販売管理・在庫管理・生産管理をメインとした基幹業務システムです。導入実績も多数あり、多方面の業界で利用されています。

例えば、販売管理システムの同業他社は、オービック、大塚商会の2社が古株で著名です。しかし両者はハイスペックで且つ高額です。これに対しアイルの「Aladdin Office」は多少機能としては劣る部分はあるものの、必要最低限の機能は揃っており且つ費用も抑えたものとなっております。また、企業毎の要望に応えるカスタマイズも可能であり、「足りなければ足す」ことが可能です。

一つの目安で売上規模でシステムの選定を行うとすれば

・年商100憶円規模以上であれば、オービック、大塚商会
・年商10億円~100憶円であればアイルのAladdin Office
・年商10憶円未満であれば、検索で出てくるような安価ASPサービス

と考えても良いかもしれません。

2)ECサイト構築システム「Aladdin EC」

BtoC向けとBtoB向けの2つのシステムを持っています。

また、パッケージ版とクラウド版と提供形態も2種類持っています。長年の経験とノウハウが詰め込まれた機能が十分に備わっていますが、ECサイトは求められる新機能の要望が矢継ぎ早に発生するため、アイルは時流に合った機能を常にアップデートしています。構築して終わりでは無いことが、アイルのECの強みでもあります。

特にBtoB向けECシステムは、注目度が非常に高いシステムです。

近年、BtoB業界全体がEC化の流れが早くなっており、アイルはどの会社よりも先行して提供をしておりました。
BtoBは業界によって商慣習が様々であり、ECに求めるニーズが異なります。アイルは、各業界、各社からのニーズを長年蓄積してきたことにより、豊富な機能を揃えることが出来ました。

BtoBのECサイト構築ニーズが高まっていることから、BtoCサイト構築を得意とするシステム会社が、BtoB向けもできるオプションやサービスを並行して提供するケースも増えてきています。しかし、BtoCサイトとBtoBサイトの決定的な違いがあります。

BtoCサイトは、不特定多数の顧客を相手にするため最大公約数的なニーズを叶えるサイトであること。つまり、多くのお客様が求めることを優先するサイトであり、少数派のニーズは汲み取らない(汲み取れない)ものである。

BtoBサイトは、得意先様毎に異なるニーズを全て叶えるサイトであること。取引先みんなが使えそうだなというアバウトなものではダメなのです。

イメージしやすいのは、BtoBサイトは、通常営業マンが取引先の現場に訪問し行う取引をECに置き換えたものです。その現場では取引先毎に異なる取引が発生します。
例えば

・取引先によって、販売する商品が異なる
・取引先によって、販売価格が異なる
・取引先によって、領収書のフォーマットが異なる

こういった要望を叶えるのがBtoBサイトなのです。

BtoCサイトを得意とするシステム会社とは、概念が全く異なるものです。つまりオプション程度で出来るシステムでは、取引先の要望を叶えることは難しいのです。アイルはBtoCサイト構築も行っていますが、歴史としてはBtoBサイト構築が長く、また実績としても豊富です。

類似他社サービスを挙げると

・ecbeing https://www.ecbeing.net/
・ebisumart https://www.ebisumart.com/
・ec-cubeベースのシステム https://www.ec-cube.net/
・MakeShop https://www.makeshop.jp/

いずれもBtoC向けカートがメインのシステムです。機能をたくさん揃えていますが、BtoBサイトでは不要なものです。もしも、BtoBサイト構築で比較検討をするならば「Bcart」を検討してみても良いかもしれません。

・Bcart https://bcart.jp/

このBcartはASPシステムでカスタマイズは出来ません。ただし機能数もそれなりに揃っており、安価で利用が可能です。この機能の範囲で要望が満たせるものであれば、オススメです。

BtoBは前述の通り、業界、商材、取引先の形態により商慣習が様々です。皆が同じシステム(同じ機能)のASPで要望が収まるケースは少ないのは事実ですが、一度確かめても良いかもしれません。

3)複数サイト一元管理システム(在庫、商品など)「CROSS MALL」

楽天市場やYahoo!ショッピングなど、複数のサイトを運営される通販会社が多いですが、チャネルを増やすことにより売上は上がるが、管理や運用が煩雑になるデメリットが生じます。これに対しアイルは、一元管理・運用が可能なソリューション「CROSS MALL」を提供をしています。

CROSS MALLを利用することで、同画面で全てのチャネルの売上を集約し、また在庫に関しても連携される。例えば、楽天市場で注文が入った場合に、Yahoo!ショッピングや自社サイトなど他チャネルの在庫を自動的に減らすことが可能になる。つまり、売り越し(在庫以上に販売してしまうこと)や売り逃し(在庫があるのに販売できないこと)を回避することが出来るようになります。

主な競合サービスとしては以下となります。

・ネクストエンジン(Hamee株式会社):https://next-engine.net/
・eシェルパモール(株式会社スクロール360):https://www.scroll360.jp/service/system/e-sherpamall/

対応可能なモールの種類が一部異なりますが、各社機能面での大差はありません。料金体系が異なるため、どちらが得か見極める必要があります。

・受注件数に応じた従量課金制なのが、ネクストエンジンとeシェルパモール
・サイト数や商品アイテム数によってプランを用意しているがCROSS MALL

ネクストエンジンが業界最古のため利用店舗が多いが、売上規模が小さい会社が多いのです。上記の料金体系からも受注件数が多くなるとネクストエンジンはとても割高になるため、ある程度規模が大きくなるとCROSS-MALLがマッチします。

4)顧客、ポイント管理システム「CROSS POINT」

オムニチャネル化の一つのソリューションです。リアル店舗の顧客情報、ポイント情報を一元管理するものです。

リアル店舗で貯めたポイントと、ECで貯めたポイントが共通化出来ていないショップはまだまだたくさん散見されます。消費者からすると同じショップなのになぜ?イマドキ出来るでしょ!?と、最悪顧客離れに繋がってしまいます。
アイルの「CROSS POINT」は、リアルとECの顧客とポイント情報を一元管理するものです。

アイルのポイント管理システムは、オムニチャネル化を狙ったシステム

ポイント管理システムと言っても、顧客管理システム「CRM」を利用している先が多いのが現状。顧客管理システムで探すと、市場としては多くのシステムが存在し、選定に非常に時間を要してしまいます。選定のポイントはズバリ「連携しやすいシステムであること」です。

リアル店舗とECの顧客を統合しポイントを共通化出来るためには、顧客とポイントを管理するシステムが以下に他のシステムと連携しやすいシステムになっているかが最大のポイントです。
また、EC購入時でも、店頭購入時でもリアルタイムに、お客様のポイントが何ポイントであるかリアルタイムに照会・回答が出来るシステムである必要があります。

◆ポイント管理システムのイメージ

EC購入時には、顧客がログインをするタイミングでポイント管理システムに照会し、ポイント残高をEC側に戻し表示します。逆に購入時ポイントを消費したら使ったポイントをポイント管理システムに戻します。

店頭購入時も同じです。レジで会員証を読み取った瞬間に、ポイント管理システムにポイント残高を照会しレジに戻し表示。お客様にご案内をします。ポイント消費もECと同じ流れで使ったポイントをポイント管理システムに戻すことで、常に最新の状態をポイント管理システムで維持するのです。

競合システムは多くありますが代表的なサービスを以下挙げさせていただきます。

 ・株式会社日立ソリューションズ(PointInfinity):https://www.hitachi-solutions.co.jp/pointinfinity/

・株式会社クレアンスメアード:https://www.creansmaerd.co.jp/

両システムともに大規模向けシステムとなっており、高機能・高額です。
また、この2社のシステムの成り立ちがオムニチャネルを狙ったものではなく、既存顧客管理向けの業務システムとして利用する先が多く、ECとリアル店舗の融合「オムニチャネル」で使われるケースはまだ少ないと思われます。

また、CROSS POINTはアプリも提供可能であり、顧客の会員証機能、クーポン機能など既存顧客に対し豊富な機能が提供できるものになっています。
アプリの導入実績としては未知数であり筆者も把握できていないため、判明しだい記事を更新していきたいと思います。

要約するとアイルのポイント管理システムは、オムニチャネル化をしたい事業者にとって有効なものであると推薦いたします。

アイルシステムを導入する効果

ここまで、4つの主力システムを解説してきました。

それぞれのシステムで、競合サービスがあるため導入までに比較は必要です。筆者としては、皆様が比較する上でのポイントを挙げました。「値段が高い・安い」「機能が多い・少ない」と単純比較できるものもありますが、本質は「必要と思うもの」「運用にマッチするもの」で比較検討をしていただきたいです。

そして、導入することで

・抱えている問題を解決できた
・システムを利用し組み合わせることで、業務の効率化をあげられた

で終わらずに、
だからこそ「売る」ことに専念することが可能になり、攻めの戦略に人と時間とお金を費やしていただきたいです。

アイルの最大の3つの魅力

魅力①人と体制

営業、SE、開発としっかりと役割が分かれ体制が整っています。各ソリューションのプロフェッショナルと連携し、大型案件になると事業部を超えてプロジェクトチームが立ち上がります。

魅力②顧客重視

どの会社よりもお客様想いでアツイです。お客様の言いなりになるという意味ではなく、お客様のために何が出来るのかをチーム全体で考え、提案していくスタイルがあります。抱えている課題は何なのか、潜在的な課題から拾い上げていきます。トラブルに対しても親身に寄り添って解決する姿勢は、とても共感が持てます。

魅力③企業文化

人を育てる文化が確立され、長く同じメンバーで働ける環境があること。しっかりと社会人として必要なものを身に着けさせる方針があります。日経新聞の記事の中で、自身気になったトピックスを皆の前で毎朝発表するなど、古臭いと感じる人もいるかも知れませんが、お客様のところにいき、そういった会話もできない営業が増えている今こそ必要なことかもしれません。

ここで少し余談です。アイルは、カジュアルDayを設けており、経営陣や営業も含め同日はスーツではなくカジュアルな服装での出勤となっております。オフィスは東京と大阪など複数拠点がありますが、筆者は東京オフィスしか分かりませんが、デスクから東京タワーが大きく目の間に飛び込んでくる立地の良さで、執務室も非常にキレイで働きやすさは抜群です。

一つネックなのは、会社近隣に飲食店が少なくランチ難民になりやすいことです。同社一番の最寄り駅は「芝公園」ですが、この付近は本当に何もないです・・・。大門駅や浜松町駅付近まで徒歩圏内ではありますので、そこまでいくと飲食店が広がりますので毎日楽しみに昼食時間を過ごすことが出来ます。

給与についても、上場企業の中での比較でも全世代別で平均を超える水準となっており、その意味でも優良企業です。

まとめ

アイルで働きたいと考えている方(新卒向け)

人を大切にする会社です。長く良い仲間と一緒に成長していきたいと考えている人には向いている職場と思います。離職率も低く、基本中途社員採用よりも新卒メインで採用していることも、その裏付けになっていると言えます。

ベンダー選定としてアイルを検討されている方

システムの機能面では最高峰ではありません。しかし、それをカバー出来る提案力とノウハウがアイルにはあります。前述であるように、アイルは出入り業者のような言いなりになる会社ではありません。

良い意味でフィフティフィフティの関係で長くお付き合いが出来る会社です。皆様の課題を的確に拾い上げ、自社の多岐に渡るサービスで解決されます。もしも自社サービスで解決が出来ない場合は、広くパートナーも準備されており、最後まで皆様の目線で提案を行ってくれる先です。

最後に、評判としては内外からともに評価の高いアイルです。
まずは、同社の提案を受け、それでも機能の物足りなさを感じたら、そこからハイスペックで高価なサービスの会社に当たってみることをおススメいたします。

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