「ネクステージの中古車は安いの?」
「ネクステージの買取は高いの?」
「ネクステージの社風、給与待遇はどうなの?」
など、近年急成長してきたネクステージの評判はどのようなものなのでしょうか。
結論から言うと、ネクステージは販売時のネット上の評判があまりよくありません。
評判が良くない主な理由は、諸費用が高く有償のオプションを強く勧めてくるというものです。
一方、買取の評判は輸入車の買取に強いという声があります。
また、社風や給与待遇については、実力主義の社風であり、実績を出せば若くても高額なインセンティブが付与されるようです。
本日は、元業界人の筆者がネクステージの評判について解説いたします。
急成長を継続するネクステージ
ネクステージの設立は2008年であり、ガリバーやカーセブンなどの業界老舗に比べると若い企業ながら、急速に規模を拡大してきました。
直近の売上高は2,192億円(2019年11月期)ということで、ビッグモーター、ガリバーに次ぐ業界第3位の規模となっています。
ネクステージは東海地方を中心に店舗を増やしてきましたが、近年では全国に展開し、「マセラティ」や「ジャガー」「アウディ」などの高級輸入車ディーラー店も数多く展開しています。
店舗の特徴としては、立体駐車場を利用した展示場に、質の良い中古車を展示しており、特にSUVの在庫は充実しています。
SUVをメインとした店舗「SUV LAND」では、店内をアウトドア調の凝ったつくりとしており、アウトドア商品の販売も行うなど独自の店舗戦略を取っています。
ネクステージの販売の評判が悪い理由
ネクステージはネット上で販売の評判があまりよくありません。
評判の悪い主な理由は、諸費用が高く有償のオプションを強く勧めてくるというものです。
ネクステージは車両の販売価格を安く設定する一方で、諸費用をしっかり取り利益を確保する販売戦略です。
販売時の諸費用とは、名義変更手数料や整備費用、陸送費、保証料、オプション等の費用を言います。
150万円クラスの車でネクステージの諸費用は20~35万円前後となります。
カーセンサー等に掲載されている諸費用の安い販売店に比べると5~10万円程度高い印象です。
ネクステージは、販売時の保証(3年)やコーティングを有償で提供していますが、それぞれ10万円程度の費用が発生します。
ネクステージの見積もりには、有償の保証やコーティングがあらかじめ入っており、下記口コミのように、オプションを付けないと売ってもらえないではと感じられる場合もあります。
ネクステージのオプションについて。
先日、ネクステージに車を見に行きました。新車という事で、ナビもマットも付いていない状態でした。
ネクステージは諸費用やオプションが高いとは聞いていたので、ナビやマットなどは付けずに必要最低限の登録に掛かる費用(乗り出し価格)だけで購入して、あとから自分で好みの物をゆっくり購入して取り付ければ良いと思い、その旨を店員さんに伝えてお見積りをお願いしました。
しかし、ナビやマットどころか、コーティングや有料保証も勧められ、なかなか見積もってくれません。最終的には口頭で大体の総額を教えてもらったのですが、紙では貰えませんでした。この雰囲気だとコーティングや有料保証を付けなければ売ってもらえないようにも感じました。そこで質問ですが、ネクステージでオプションなし(登録に掛かる最低限の乗り出し価格)で購入された方はみえますでしょうか?
Yahoo知恵袋より 一部抜粋
実際、筆者もネクステージで見積もりをお願いした時には、有償の保証とコーティングを強く勧められました。
ネクステージの販売時の営業方法は、諸費用を安く抑えたいという方には向いておらず、評判の悪さにつながっています。
ネクステージのローン金利は9.8%と高め
ネクステージの店舗で利用できるローンの金利は9.8%であり、ディーラーや銀行で提供する自動車ローンの金利に比べると高めです。
ネクステージの金利が高い理由は、金利の一部がネクステージの収益になっているためです。
ネクステージが提供している主な信販会社は「ジャックス」ということですが、「ジャックス」から借り入れる金利は9.8%より低い金利(だいたい半分以下)であり、その差額がネクステージの収益となっています。
ネクステージの営業と話しをしたところ、金利は交渉により安くできる場合もあるということですが、5.9%程度が限界とのことです。
ローン金利は数%違うだけで支払総額に大きく差が出ます。
一例で、150万円のローンを48回で組むと金利9.8%と金利2.9%では、支払総額で約23万円も差が出ます。
金利 | 2.9% | 9.8% |
利息 | 90,491円 | 319,918円 |
差額 | 229,427円 |
支払回数やローン金額が増えると、さらに差が大きくなります。
ネクステージでローンを組むメリットとしては、手続きがラクで簡単というメリットがありますが、支払総額を抑えたい場合は、金利の安い自動車ローンを利用したほうが良いです。
金利の安い自動車ローンで評判が良いのは、損害保険ジャパン日本興亜のジャパンダ・ネットマイカーローンです。
ジャパンダ・ネットマイカーローンは、金利が1.9~2.85%と安いことと手続きも簡単ということで利用者が増えてきています。
ネット上で簡単に申し込みができるため、ローンでの車購入を考えている場合は検討してみてはいかがでしょうか。
ネクステージは輸入車の買取に特に強み
ネクステージは長年中古車販売をメインで行い成長してきましたが、近年は買取にも力を入れています。
その中でも、輸入車の買取に強いという声があります。
輸入車の買取に強い理由は、自社の輸入車専門販売店ユニバースがあるためです。
ユニバースとは輸入車専門の大型販売店であり、近年出店攻勢を加速しています。
良質な輸入車はユニバースで直接販売することにより、流通コストを削減し高価買取につなげています。
中古車販売業者の話では、現在中古車買取で最も勢いがあるビッグモーターでも、良質な輸入車の買取ではネクステージにかなわないことが多いとのことです。
輸入車の買取に強みがあるネクステージですが、実際に車を売却する際は複数の買取店を比較したほうが高く売れる確率が高いです。
理由としては、各社それぞれに強みがあり、時期によって強化買取している車種がそれぞれ異なるためです。
複数の買取店に査定依頼をする時は、一括査定サイトのカーセンサーネットを利用すると簡単に依頼できます。
カーセンサーネットは加盟店数がNO1のため、都市圏以外でも複数買取店に依頼することが可能です。
◆買取店への査定依頼はこちらから◆
ネクステージの社風は実力主義
ネクステージによると、販売トップセールスの販売手当(2019年3月実績)は約998,000円ということで、同業他社のトップセールスに比べてもかなり高めです。
筆者の知り合いの大手買取店数社のトップセールスのインセンティブはだいたい30~50万円でした。
ネクステージの社風は実力主義であり、若くても実績を出せばダイレクトに報酬に反映されるようです。
また、ネクステージは福利厚生にも力を入れています。
中古車販売・買取営業では珍しく月2回は土・日・祝日に休みを取れたり、四半期に1回4,000円の懇親会費が支給されたりします。
近年少なくなっている退職金制度もあります。
ネクステージはワークライフバランスを充実させ、やればやっただけ報酬も受け取れる環境ということで、学生の就職先として人気が上がってきています。
実際、2019年の新卒採用数は562名ということで、他社大手と比べてもかなり多い採用人数となっています。
ネクステージは急成長を継続
ネクステージは2020年11月期の売上として2,700億円を計画しており、前期比123%と急成長を継続する見込みです。
店舗数も1年で18店舗の出店予定ということで、在庫を確保するための買取にも力を入れていくと思われます。
ネット上では販売時の評判があまり良くないネクステージですが、業績は絶好調です。
業績が絶好調な理由は、粗利率の高い輸入車や高額車両の販売が好調なためと考えられます。
ネクステージは中古車業界で最も急成長している企業であり、急成長する中で自分の力を試したいという方には、働く環境も整っており適しているかと思われます。