元業界人が語る「ecbeing」のプロの評判と考察

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「イーシービーングって有名だけど、実際はどうなんだ?」
「とにかく高いと聞くが。。」
「EC業界の最大手だよね!」

ecbeingは業界最大手のecシステム会社で、ターゲット企業は年商10億円以上の中規模から大規模のECサイトの構築を得意としております。

ecbeingはバグや障害が競合に比べて少ない反面、主力サービスがパッケージであるため、クラウドECと違い自動更新されないため、保守費用が高くつくデメリットがあります。

本日は元業界人の筆者がecbeingについて、ライバルのebisumartと比べながら詳しく解説いたします。

ecbeingの一番の魅力は比較的バグが少ないECシステム構築の実績です

ecbeingの最大のメリットと聞かれれば、比較的バグや障害が、競合他社と比べて少ないことです。なぜなら1999年から20年もECサイト構築事業を運営しており、その間に経験した、さまざまな障害やバグを起こした経験があるためです。そのため大手のクライアントのコンペともなると、最終的にはecbeingが選ばれることが多かったのです。

私もこの業界にきて5年になりますが、ecbeingが大きな障害をおこしたという噂を聞いたことがありません。どんな優秀なベンダーであっても、バグは避けられません。問題はバグや障害が起こったその後なのです。同じバグを二度と起こさないための運営体制ができているかが重要で、そういった体制に比較的なっている企業がecbeingです。

ecbeingの3つのビジネスモデルは「①ECサイト構築費用」「②改修費用」「③マーケティング」を解説

では、ecbeingがどのようなビジネスモデルになっているのかを、解説いたします。

ビジネスモデル①ECサイト構築費用

ecbiengのECシステムを導入するとなると、下記の費用感になります。

ecbeingの初期費用 600万円※から数千万円

※メルカートを含みません

600万円というのは、カスタマイズを全くせずに、ecbiengのパッケージそのままローンチした場合の初期費用です。しかし、ecbeingを導入する企業は大企業が多いので、ほとんどはカスタマイズ案件となり、

・基幹システムとの連携
・受発注システムとの連携
・独自のビジネス要件に対応

といった要件になるはずです。ですから多くは1,000万円~5,000万円の案件になります。しかし、これはecbeingが特別高いというわけではなく、競合のebisumartやOrange-ecでも、ほぼ同じ費用感となります。

ecbeingは、案件を受注する際に赤字になりそうな案件は、受注しない営業体制になっているため、過去に実績が全くないカスタマイズの案件を行うよりは、すでに導入実績があり、過去に作ったライブラリ(プログラム)が利用できて、利益が生みやすい案件を優先的に受注しているため黒字体質の企業と言えます。

カンタンなことに思えますが、ECシステムベンダーは、クライアントが大企業であったり、大規模案件だと、その受注額に目が言って受注してしまいがちですが、開発にはいるた、大規模案件は複雑な開発であることが多く、開発がうまく行かず、気づけば受注額を上回る工数になり、赤字になってしまうことがよくあるからです。

余談ですが、大型案件の中には、システムに詳しい担当者が退職してしまい、自社のビジネスフローについて説明できない事案があり、そういった案件は地雷案件で、ECベンダーとしては絶対に避けたい案件になります。

そういった背景から、ECベンター業界では「○○○カメラ」などの超大手小売りの案件は、非常に面倒なことが多く、超大規模案件でありますが、工数オーバーなどの危険性から受注を断ることが多いのです。

ビジネスモデル②改修費用(保守費用)

ecbeingのECシステムの基本はパッケージ(※今はメルカートとというクラウドECも開発してますが、解説は後程)ですから、リリースすると、一旦開発は終了します。それに対してASP-ECやクラウド型のECシステムであれば、リリース後も、システムが自動更新されます。

そのため、パッケージのecibeingのECシステムでは、セキュリティの向上や、システムの更新の都度、ecbeingに依頼して改修を行わなくてはいけませんが、その保守費用が安くないのです。もちろん案件により異なりますが、

ecbiengの営業社員「その改修でしたら100万円ですね」

ということがザラにあります。そうなると、ecbeingを使っている企業では、予算オーバーのため改修をすることができず、いつまでたっても古いシステムを使わなくてはいけないという話があります。私の知りあいのホテルの予約システムですが、ecbeingで作ったため、その後改修予算を捻出することができず、システムを修正したりなどの身動きがとれなくなった話を聞いたことがあります。

ですから、ecbeingのビジネスモデルが、保守費用で儲けるビジネスモデルのため、導入社数が多いほど、システムの保守は必ず発生しますから、利益をどんどん積み上げることができたのです。しかし、これは少し昔の話で、今はクラウドECが全盛の時代、このビジネスモデルは崩壊してきました。

なぜなら、ライバルのebisumartはクラウド型のECシステムであり、導入後も週に一度のアップデートがあり、導入企業はそれを無料で自動で享受することができるからです。そのためebisumartにどんどんシェアを侵食されつつあります。下記をご覧ください。「ecbeing」と「ebisumart」の検索数比較です。

◆Googleトレンドによる検索回数比較「ecbeing」と「ebisumart

青い線が、ecbeingで赤い線がebisumartですが、2016年過ぎから、ebisumartの検索数が増えるにしたがいecbeingが下がってきているのがわかります。さらに直近では、ebisumartが検索数を抜かしてる時も存在します。

そのため、システムの最新性がクラウド型のECに勝てないため、保守で儲けるビジネスモデルが徐々に崩壊しはじめているのです。しかし、ecbeingはそれに気づいており、そのため「メルカート」というクラウド型ECのサービスをはじめました。

参考リンク:メルカート公式ページ

しかし、後発のためか、中規模程度の案件にしか対応しておらず、複雑なカスタマイズとなると従来のパッケージが必要になります。

つまりクラウド型ECシステムをサービスしなければならないほど、競合のebisumartが追い付いてきたことの証明となるでしょう。

ビジネスモデル③マーケティング

ECサイトを作るのは、今は難しくありません。まして予算と要件が固まっていれば、事業規模にあったECシステムを持つことが個人でもできる時代です。それでけECサイトを持つということはテクノロジーの進化でカンタンになりました。

ECサイトで難しいのは集客です。ユーザーの多くは「Amazon」「楽天」「ZOZO」などの有力ショッピングモールで買い物するため、自社ECサイトにユーザーを集客して、売上をあげるのは大手であっても容易ではありません。

そこでecbeingでは、既存顧客のための大規模なマーケティングチームがあります。このチームでは、ecbeingのクライアントの成功事例を共有、横展開を行うことで、クライアント企業の売上をあげるためのマーケティングを施します。

専門のコンサルほどではないにしても、ecの基本的なマーケティング活動が行われており、私の知人に聞きましたが、なかなか質の高いコンサルを行っており、クライアントの満足度も悪くはありません。

費用は、わかりませんが、年間にすると数百万円くらいの妥当な額になると思われます。昨今は、ecbeingはEC構築よりもコンサルに力をいれている印象があります。

定期販売や頒布会のみの場合は、ASPで事足りるケースがある!

もし、これからECサイトを検討している事業者で、商材が定期販売や頒布会で売る商品である場合は、ecbeingだと費用が高すぎることになってしまいます。ecbeingでも定期販売や単品販売は可能ですが、わざわざ何千万円もするecbeingを導入しなくても、ASP(アプリケーションサービスプロバイダー)を利用すれば、

◆ASPの定期販売や単品販売

初期費用3万円~
月額費用1.5万円~

程度の費用で、ECサイトを構築することができます。もちろんecbeingを導入すれば、基幹システムなどとシステム連携やカスタマイズが可能ですが、はじめてネットショップ事業を行う場合は、ASPで安く早く、ECサイトを作ってテスト運用を行ってから行ってみるのが良いでしょう。

定期販売や単品販売で手軽で、LPなどの機能が豊富なASPは「リピスト」が有名です。売上を増やす多くの仕組みがある代表的な定期販売(頒布会)専用のASPです。資料請求もできるようなので、定期販売や頒布会を検討している方は、下記の公式ページをご覧ください。

リピスト公式ページ

ecbeingのライバル企業はebisumart

ecbeingのライバルサービスは、間違いなく「ebisumart」と言えます。なぜなら双方ともターゲット企業が中規模以上の企業であるため、コンペの多くは両社がバッティングしてしのぎを削っている印象です。

先ほども触れたとおり、パッケージは、リリースが終われば、システムが更新されないため、保守費用が多額にかかり、また5~7年後にECシステムのリニューアルが必ず必要になるのが弱点です。そのため一度リリースしても、勝手にシステムが更新されるebisumartと比べると、中長期的に労力も費用も多分にかかるため、ecbeingメリットがなくなってきております。

そのためecbeingも、「メルカート」というクラウド型ECを開発しましたが、もともと「システムの最新性」と「システムの個別カスタマイズ」は相反するもので、ベンダー側に高い負荷がかかります。そのためバグも少なくはないため、先行しているebisumartはその分、クラウド型のecシステムに慣れております。

ただし、クライアントのマーケティングに関してはecbiengの方が組織も実績も完全にebisumartを上回っております。ebisumartにもカスタマーサクセスチームが2年前からできましたが、まだまだ小規模なイメージです。

ecbeingに入社を考えている方に

もし開発者を目指しているのでしたら、ecbeingの大型案件向けのパッケージ開発・導入や、クラウド型ECのメルカートもあり、多くの経験がつめると思います。

ecの開発には独自のノウハウがあり、具体的にはecサイトはトラフィック(テレビで取り上げられると急激にトラフィックが増える)が安定しないという面があり、いかにトラフィックを制御しつつ、ECサイトを止めないで、ECを継続するかという点を考慮しながら開発しなくてはいけないので、アプリ開発にはない多くの経験がつめると思います。

営業職であれば、数字に厳しい会社ですし、大企業相手の営業職ですから、とても良いキャリアを積めます。3年もしっかり業務を行えば、クライアントは大手ですし、パートナー企業は有名なベンチャーが多いため、それなりの人脈やネットワークを作ることができるため、非常に有意義です。

ただし、楽な仕事ではありませんので、その辺は覚悟しましょう。

まとめ

ecbeingの強みは

✔バグや障害が少ない
✔利益率が高い案件に集中している
✔保守費用で儲かっている
✔マーケティング部隊で儲かっている

という点だと言えます。ECパッケージで唯一上場しているグループ企業(親会社はソフトクリエイトホールディングス)ですし、中規模以上のECサイト構築案件のコンペに必ず呼ばれる企業です。

もし、ECサイトの担当者なら、一度声をかけてみるべきでしょう。

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